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池尻稲荷神社

◎神 社 名 :池尻稲荷神社(いけじりいなりじんじゃ)旧池尻村池澤村鎮守

◎住  所:〒154-0001 東京都世田谷区池尻2-34-15

◎調査月日:2017(平成29)年6月3日(土)


◎由来など:当社の由緒書によると、今から300年前明暦年間の創立で旧池尻、池沢両村の鎮守である。古から「火伏せの稲荷、子育て稲荷」として住民の信仰をあつめていた。又、ここには「涸れずの井戸」という霊水があり、「神の道を信じ勤めその病気の平癒を心に三度念じ、神の薬として飲みほせば薬力明神の力により、病気立ちどころに快癒する」とある。昔この大山街道には赤坂一ツ木から池尻村まで飲用水がなく、往来の人や、農民たちは、いかなる旱天のときにも決して涸れたことのない「涸れずの井戸」をたよりにしたという。

 社の傍に直径125cm程の切株があるが、これは大平洋戦争ごろに枯れた松の御神木だったもので、昔ほ亭々としてそびえていた大木であったという。例祭は9月21日。(せたがや社寺と史跡より)


◎祭神など:

・倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)


空間位置・面積等・植生など:

5月と10月には「獅子舞」が行われ鎮守としての存在は保たれている。かって埼玉県の「ふるさとの森」の指定を受けていたところでかなり西側に自然林が残っている。「ふるさとの森」は全県的に今は解除され各市町村に移管されているが、本神社はかなりそのままの状態が続いている模様である。

 東側はソメイヨシノの植林が行われ、自然林はあまりないが西側は見沼代用水東縁が流れ、「斜面林」につづく平地林としてイヌシデ、アカシデ、コナラなどを主体とした自然林が残されている。社殿背後(北側)は勝手の見沼の入り江になっており、伐採は入っているが、自然植生と思われる樹種がわずかに残っている。


▼樹木配置図

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▼地図(池尻稲荷神社神社へのアクセス)



【参考資料(リンク)wikipedia】

ソメイヨシノイヌシデアカシデコナライチョウ

サザンカスダジイケヤキシダレザクラヒノキ

エンジュクロガネモチクスノキモチノキ

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倉稲魂命


by shasou373 | 2017-06-03 00:01 | ■ 関東地域

「社叢見守り隊」の調査報告を掲載しております。


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